賃貸借契約では申込時での入居審査が重要です京都市北区北大路駅 不動産のミチテラス
住宅の賃貸借契約では入口の入居審査が極めて重要で、
この段階で判断を誤ると、後々貸主や
他の入居者にも迷惑がかかってしまいます。
入居申し込み者の資力や人物、今までの住まいの退去理由など、
法律に抵触しない程度で出来る限り調べておきましょう。
住宅の賃貸借契約は借主に有利な点が多い
入居申込者のなかには、なぜ引越しする必要があるのか疑問に思う人がいます。
それは、現在の住まいからそれほど離れてない地域で、
賃料やその他条件も特別にこだわりを持ってない人です。
疑問に思い、本人と面談をしてから決めたことがあります。
申込者もしたたかなもので、面接時は笑顔でおとなしく
これなら大丈夫と安心したのもつかの間、
その後豹変し、他の入居者ともトラブルを起こし、
クレーマーになった人物がいました。
特になかなか入居申し込みのない物件だからと、
少しだけゆるい審査で承諾などすると、後で手痛いしっぺ返しを喰らいます。
借主が賃料の支払いをたびたび遅滞や滞納したり
他の入居者や近隣の住民に迷惑行為を行っている場合は
契約違反として明け渡しを求めますが、簡単にはいきません。
賃貸借契約の解除には大家さんとの「信頼関係の破壊」が要請されるため、
現実にはなかなか契約を終了できないということがあります。
また、強制執行の手続きをとっても執行できない場合もあります。
そうならないためにも、契約前の審査は重要です。
現在、わが国の法律では借地借家法や個人情報保護法により、
貸主の立場より借主の方が守られているケースが多く、
貸主に望ましくない事態を避けるため、入居段階の審査は重要です。
入居審査時に必ず確認すること
入居審査時に確認しておくこと
■ 本人確認
申込み本人であることを本人の写真が貼付されている証明証
(運転免許証・パスポート)で確認することが必要。年齢も確認要す。
■ これまでの住まいの退去理由
過去にトラブルや賃料延滞などの有無をできる範囲で把握する
■ 勤務先(職業)
場合によっては入居希望者本人の了承を得て、勤務先に電話連絡にて在籍確認する
■ 家族構成または同居者
家族全員を把握すること。同居者の場合性別・年齢・勤務先・借主との関係
■ 収入
勤務先の源泉徴収票の写しや確定申告書の写しなどで確認する
■ 勤続年数
収入が安定しているか確認する
■ 連帯保証人の収入・資産・本人との関係
借主が賃料を延滞したときに十分な保全能力があるか
■ 保証会社
最近はほとんど利用しています。主たる保証会社の承認がとれない場合
他の保証会社で承認がとれても、問題点が出てくるケースがあります。
■ 反社会的勢力に属していないこと
各都道府県の暴力団排除条例では、
暴力団事務所の用に供されないことを確認することを
貸主に求めています。
虚偽の情報を用いて契約した場合は、契約を解除しよう
入居申込者が虚偽の情報を入居申込書に記載し、
それをもとに貸主が入居を決定した場合、
真実の情報が提示されていれば契約をしなかったということであれば、
詐欺による取消しや、錯誤により無効であると主張して契約を終了させます。
ただし、実際には詐欺や錯誤を立証することは難しいため、
契約書や入居申込書に虚偽の記載をしていた場合は、
貸主は契約を解除することができる旨を規定しておきましょう。
また、反社会的勢力の排除に関しては、
国が示している賃貸住宅契約書中においても
契約書中の記載内容が虚偽である場合には解除できる旨が規定されています。

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