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2020年07月01日
大家さん向け情報

賃貸住宅の庭の草刈りまで貸主に頼む入居者 京都市北区北大路駅 不動産のミチテラス

退去後にリフォームと庭の草刈りをして募集をかけた住宅で、

短期間で入居が決まった物件がありました。

入居後10日程経ったころ、

再度草が生えてきたので草刈りをしてほしいと連絡がありましたが、

既に入居者に貸した一部なので、当社では出来ないことを伝えお断りいたしました。

決して苦情が悪いのではないが、内容によります

大家さんの負担で草刈りをして募集をかけ

入居までの時期が梅雨時の6月下旬から7月中旬ころだったので、

確かに雑草が伸びるのが早いこともあったのでしょう。

まして、物件の所在地が小高い山を区画整理で開発した住宅地のため、

旧来からの市街地と違い、雑草の生えるのも早かったのかもしれません。

しかしながら、大家さんに同じ用途で費用を2度も出して貰うわけにはいきません。

そうこうしているうちに夏季休暇の終わった9月上旬再度連絡があり、

庭の雑草が酷くなっている、貸主負担で雑草を刈らないと退去するとのことでした。

退去することをむりやり止めることはできませんが、

すぐに状況確認のため訪問しました。

結局、この入居者は最初の苦情後自分で草刈りは一切せず、

おまけに、入居前の草刈りのとき根元から抜かない当社が悪いという始末です。

あれだけ草刈りして引渡した住宅の庭は見事に雑草畑wに変身していました。

入居者には、部屋と、この庭を含めて貸していること、

部屋の清掃も大家さんがすることではないのと同じように、

庭の生い茂った雑草は借主側でしなければ

賃借人の善管注意義務違反に該当すると判断される可能性があること、

そうすると退去時に原状回復費用が発生することを伝えました。

 

確かに、除草費用に関する費用負担については

法律で特に定められていません。

ということになると、どちらが負担するのかということについては、

双方協議の上、合意すればどちらが負担しても良いのでしょうか。

国交省の平成23年8月再改定の「現状回復をめぐるトラブルとガイドラインでは、

●戸建賃貸住宅の庭に生い茂った雑草
(考え方)
 草取りが適切に行われていない場合は、賃借人の善管注意義務違反に

 該当すると判断される場合が多いと考えられる。

と、定められています。

民法には参照条文がある

本件についての結論を出すにあたり、以下のような参照条文があげられます。

参照条文

○民法第400条(特定物の引渡しの場合の注意義務)

債権の目的が特定物の引渡しであるときは、債務者は、その引渡しをするまで、善良な管理者の注意をもって、その物を保存しなければならない。

○同法第415条(債務不履行による損害賠償)

債務者がその債務の本旨に従った履行をしないときは、債権者は、これによって生じた損害の賠償を請求することができる。債務者の責めに帰すべき事由によって履行をすることができなくなったときも、同様とする。

○同法第601条(賃貸借)

賃貸借は、当事者の一方がある物の使用及び収益を相手方にさせることを約し、相手方がこれに対してその賃料を支払うことを約することによって、その効力を生ずる。

●原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(国交省)

 <別表1> 損耗・毀損の事例区分(部位別)一覧表
 (※この部分は省きます)

●戸建賃貸住宅の庭に生い茂った雑草

(考え方)
 草取りが適切に行われていない場合は、

 賃借人の善管注意義務違反に該当すると判断される場合が多いと考えられる。

おまけ

これほど目の前の庭で草が生えるのが嫌いなら、

2階以上の部屋を希望してくれると良かったのですが、

越してきて初めて気づくこともありますね。

本来なら家庭菜園として使っていただければと思ってたのですが.....。

ただ、雑草も全て根っこから抜いていくと土質が変わったり、

根の張っていない部分が、道路などに流れていくともいいます。

じゃあ、コンクリート張りにすればと思っても、

少し危険だし、味気ないですね。

いっそ小堀遠州作「枯山水庭園」などが良かったのでしょうか。

この記事を書いた人
トラッド専務・社長の夫 充男 トラッドセンム・シャチョウノオット ミツオ
トラッド専務・社長の夫 充男
やるべきかやらざるべきか、大きな事案で本当に迷ったときは後悔しないように前向きな方向で進めています。正直なところ、これまで人生をやり直したいと思ったことが幾度かありました。だからこそ、今はそう思うことのないよう常に前向きに心がけています。営業エリアは京都市北部をメインにしていますが、京都以外の田舎の家の売買・賃貸・管理についてもご相談をお受けいたします。昭和の時代より不動産業界に携わっています。経験だけが全てではありませんが、業界歴30余年間に身につけた知恵・知識を活用出来ればと思います。
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