9:00~18:00
毎週水曜日 第2第4木曜日
2021年01月28日
京都の地域情報

京都にある廃墟となった建物「光華寮」は誰のもの⁉︎

昨日より京都市では、左京区にある空き家が倒壊する恐れがあり

行政代執行により解体作業を始めました。

ところが同じ左京区内の住宅地に

京都では有名な廃墟と化した建物があります。

こちらの対策は背景に国際問題もあり、京都市でも簡単に事を進めません。

ここにも一つ、敗戦による焼跡が残っていた

この建物は元々民間事業者により

学生向けアパート「洛東アパート」として建てられました。

構造は鉄筋コンクリート造りの地上5階建地下1階建で、

当時の学生アパートとしてはかなり立派な建物でした。

その後京都帝国大学が借り上げ「光華寮」と命名し

中華民国からの留学生向け学生寮となりました。

ところが、1945年(昭和20年)日本の敗戦により

京都大学は光華寮の管理を終了したため賃貸料の支払いが途絶え、

寮生で組織する幹事会の自主管理となり

やがて中華民国駐日代表団が買収しました。

その当時中国大陸では中華人民共和国が成立し、

中華民国は同年に台湾の台北に首都を移しています。

一方でその後の文化大革命など中国の政治的混乱の影響から、

中華民国が、居住する中国留学生の立ち退きを求め裁判を起こすなど

中華民国の法律上の当事者適格判断が争われる最中、

当時の田中角栄という首相が日中共同声明による

日本が中華民国との国交を断行し、

中華人民共和国を中国の唯一の合法政府として承認したことから、

国有財産の承継などの国際法上の争点が浮上しています。

この光華寮をめぐって中華民国と中華人民共和国が

自国の正当性を争う事態となりました。

裁判によって所有権は決まったのか⁉︎

その後、裁判は一審の京都地裁では中国のものと判断、

二審の大阪高裁は一転し台湾が逆転勝訴しますが、

それから20年後の最高裁では

日本と国交断絶している台湾に原告としての資格はなく、

原告を台湾ではなく中国としたうえでの裁判やり直しを命じています。

なにかスッキリしないものを感じます。

これでは中国側の勝訴という判断になります。

その後原告とする中国側はこの問題の手続きを進めていないため、

宙に浮いたようにも見えますが、

裁判が再開されない限り

事実上、裁判は終わったことになるようです。

日本国内のことは日本で解決したいが出来ない事実

このような経緯もあり、

また、現時点では係争中でもあるため

京都市でも解決するには法的に難しい面が多く、まるで治外法権です。

同様にオンラインや法務局へ出向き登記簿請求しても、

事件中のため、この不動産の内容を知ることができません。

現在この建物は安全鋼板の塀によって囲まれ厳重に管理されてはいるが、

道路上からも朽ち果てている建物の状況をうかがうことができます。

また、夏場など心霊スポットとして

不法侵入者が逮捕されていることもあると聞きました。

外壁の崩落による通行人の被害は鋼板塀により守られてはいるが、

災害の多い日本ではいつ地震や台風による被害が起きるとも限りません。

これにより人命に関わるような大きな被害が出た場合、

誰が責任をとるのでしょうか。

この記事を書いた人
トラッド専務・社長の夫 充男 トラッドセンム・シャチョウノオット ミツオ
トラッド専務・社長の夫 充男
やるべきかやらざるべきか、大きな事案で本当に迷ったときは後悔しないように前向きな方向で進めています。正直なところ、これまで人生をやり直したいと思ったことが幾度かありました。だからこそ、今はそう思うことのないよう常に前向きに心がけています。営業エリアは京都市北部をメインにしていますが、京都以外の田舎の家の売買・賃貸・管理についてもご相談をお受けいたします。昭和の時代より不動産業界に携わっています。経験だけが全てではありませんが、業界歴30余年間に身につけた知恵・知識を活用出来ればと思います。
arrow_upward