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2021年03月28日
不動産賃貸管理

強風時に揺れる構造的欠陥のある建物は、修繕義務を負います

賃貸借契約後入居し、しばらくは平穏無事に生活していたが

あるとき1枚の案内状と共に突然隣の家の解体が始まった。

解体中は騒音に悩まされてたが、

ようやく工事は終了したものの一息つく間もなく

隣家の支えがなくなり強風時に建物が揺れています。

賃貸借契約では、貸主は借主に目的物を使用収益させる義務を負う

賃貸借契約では貸主は賃借人に対し、

目的物を使用収益させる義務を負うことは当然のことです。

ところが、今回問題とするこの隣家の解体工事以降、

切断された壁は一部工事の手違いか数カ所に穴が開き、

燐家と支えあっていた壁は筋交いもなく、

春の突風が吹く度にヒヤッとするような建物の揺れを感じます。

このように賃借人は目的物を居宅として使用収益できない状態になり

貸主に伝え現地で確認しているのに貸主は曖昧な返答だけで、

揺れを防ぐ修繕をする義務を認めようとはしません。

これは改正民法606条1項「賃貸人の修繕義務」により、

賃貸人は、賃貸物の使用収益に必要な修繕をする義務を負うことが命じられ、

その後のただし書きに記された賃借人の責めに帰すべき事由などありません。

賃貸借契約後半年ほど経過した頃の出来事で、

当然隣家を解体することなど契約時に何も聞いていません。

現況賃貸している住宅を貸主が造作する場合、借主にも事前相談しよう

賃借人はなにも基礎の工事からやり直せといっているのではありません。

燐家の支えがなくなった分、筋交い等で揺れの補強をし

工事で空いた穴を塞ぎガルバニューム鋼板を外壁に張ってほしいと

伝えているのですが、思うような返事が返ってきません。

一部は解体業者から補填されるようなことを聞いていますが、

賃借人は相場価格の賃料を毎月遅れもせず支払っているのに、

貸主は最低限の責任を果たしていません。

そもそも貸主は燐家が解体する際に、

先方とどのような打ち合わせを行っていたのでしょうか。

他人に賃貸している所有物件なのに、

貸主としての責任感を持ち合わせているのでしょうか。

全国の大家さんなら、どのようにお考えでしょうか。

これで通るなら賃貸経営は最高のビジネスですが、

 

出来れば当事者間で解決する方が双方にとって大切です

実際に基礎工事からやり直すような莫大な費用を要する場合は、

修繕不能となり貸主は修繕義務がないと判断される可能性があると思います。

とはいえ責任がないということではありません。

賃借人は書面通知をしても一定期間貸主が修繕の義務を履行しない場合は

自ら修繕を行うことができ、

その費用の償還も規定に沿い貸主に請求することが出来ます。

さらに貸主の義務の不履行によっては催告の上、

賃貸借契約を解除終了し、建物を引渡すことにより

発生した損害賠償を請求することになりますが、

実際にこのようなことが起きた当事者は

弁護士事務所でご相談のうえ対処することをお勧めします。

この記事を書いた人
トラッド専務・社長の夫 充男 トラッドセンム・シャチョウノオット ミツオ
トラッド専務・社長の夫 充男
やるべきかやらざるべきか、大きな事案で本当に迷ったときは後悔しないように前向きな方向で進めています。正直なところ、これまで人生をやり直したいと思ったことが幾度かありました。だからこそ、今はそう思うことのないよう常に前向きに心がけています。営業エリアは京都市北部をメインにしていますが、京都以外の田舎の家の売買・賃貸・管理についてもご相談をお受けいたします。昭和の時代より不動産業界に携わっています。経験だけが全てではありませんが、業界歴30余年間に身につけた知恵・知識を活用出来ればと思います。
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