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2021年05月04日
不動産賃貸管理

入居者の不注意でボヤが発生!部屋が少し破損したが損害の請求は可能か⁉

最近のマンションやアパートなどでは

ガスコンロから電磁調理器にリフォームしている住宅をよく見かけますね。

特に一人暮らしのワンルームではキッチンが狭いため使いやすく、

火を使わないので燃え移りの心配がなく、

例え高齢者でも快適に調理ができます。

火災は一瞬で全てを失う

ただし、電磁調理器だから大丈夫だと過信するのは危険です。

やはり調理する際には目を離さないよう注意することは必要で、

停止設定機能や検知機能などついていても

実際に冷凍食品の揚げ物をしていて油が発火温度に達して出火した事例もあります。

通常のガスコンロの場合ではフライパンや鍋などを空だきして

危うくボヤで治まったケーなどは過去の管理上何度かあります。

これは消防が出動しているため分かった事例で、

それ以外に管理会社にも報告しないボヤなどを含めると、

おそらく数倍の事例があるかも分かりませんね。

令和2年の東京消防庁の火災発生調査では、

住宅火災の出火原因で多いのが「こんろ」の26.5%で、

うち、ガスコンロが93.4%とのことです。

次に「たばこ」の13.0%、放火が9.3%と続きますが、

全体の火災発生数は減っているのに、コンロ火災は前年と比べ増加しています。

「たばこ」は近年愛好家が減っていますが、まだまだ出火原因の2番目にあげられ

3位の放火も、建物の周りには燃えやすいものなど置かないように、

入居者の皆さんには常日頃から知らしめておくことも必要です。

入居者は善管注意義務を守りましょう!

さて、この不注意で部屋の設備などが破損した場合には、

賃借人は不法行為責任を負うことになります。

ただ、失火の場合「失火責任法」が適用されることもあり、

この不法行為責任を負うことが制限されます。

例えば賃借人がわざと失火させたとか

自分自身に大きな責任があったとか認定されない限り、不法行為責任は負いません。

そうはいっても、入居者は賃借する住宅を

丁寧に使用・収益する善管注意義務を負っていますので、

ボヤにより室内の内装や設備を破損させたことにより

当建物の財産的価値を減少させていることは事実で

債務不履行による損害賠償を請求できます。

また、このような場合には賃貸人は賃借人に対して、

賃貸借契約を解除し退去を求めることも可能になります。

賃貸人である大家さんはこのようなときに備え、

借家人賠償保険や火災保険に加入するとともに、

入居者に も家財保険への加入は最低限義務付けるようにいたしましょう。

この記事を書いた人
トラッド専務・社長の夫 充男 トラッドセンム・シャチョウノオット ミツオ
トラッド専務・社長の夫 充男
やるべきかやらざるべきか、大きな事案で本当に迷ったときは後悔しないように前向きな方向で進めています。正直なところ、これまで人生をやり直したいと思ったことが幾度かありました。だからこそ、今はそう思うことのないよう常に前向きに心がけています。営業エリアは京都市北部をメインにしていますが、京都以外の田舎の家の売買・賃貸・管理についてもご相談をお受けいたします。昭和の時代より不動産業界に携わっています。経験だけが全てではありませんが、業界歴30余年間に身につけた知恵・知識を活用出来ればと思います。
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