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2021年05月20日
不動産賃貸管理

賃貸住宅入居の際に貸主が鍵交換をしてくれていなかった

入居後、鍵が少し使用されていたような形跡があり気になったので

訊ねてみると前の入居者のものから換えていないとのこと。

それでは不安のため、管理会社を通じて賃貸人に鍵交換を依頼したが、

賃貸契約書にも鍵交換する条項はないとのことで断られました。

鍵交換についてどのようになっているか、契約書の確認や諸費用の明細で確認しよう

契約時に、退去の際は鍵交換費用が発生するとか、

諸費用の中に鍵交換費用が請求されていることでもない限り、

入居時の鍵が新品かどうか、そこまで案外気が回る人は少ないかもしれませんね。

今回の場合、従前の入居者は家族共々ご主人の故郷へ転居するとのことで、

もう京都には帰ってくることもなく、大家さんも新しい入居者に

余計な費用をかけさせたくないと善意のつもりでいたようです。

ただし、入居者側からみると、防犯上やプライバシーの観点から言うと、

スペアキーを作られていたら危険だと考えることも当然のことだと思われます。

これは賃貸住宅だけでなく、全ての住宅に言えることです。

入居募集にあたっても、入居する度に鍵交換している物件であることは

賃貸住宅を探してる人たちからみても管理上好ましいと言えます。

鍵の新品交換は自分自身の防犯上のため、費用を支払ってでもやっておこう!

では、この場合、賃貸人が鍵の交換をしなければならないのかというと、

判例では、建物の鍵に物理的な損傷がなく、

玄関のドアを施錠するうえで特段支障もないことから、

当住宅を使用するにあたり支障があるとも言い難く、

合鍵の作製も具体的根拠がないことから、

賃貸人が直ちに負うべき義務にあたるとは言えず、

賃貸人が自らの費用負担で鍵を交換するまでには至らないということだったようです。

ただし、実務的には入居者も鍵交換をしているかどうかまで

気が回らないこともあり例え入居者負担であっても

契約書に鍵交換の条項を記載し、新品に交換することが望ましいと思います。

現在、国交省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、

鍵の交換費用は原則的に賃貸人負担と定められていますが、

これは、賃借人が退去して原状回復工事を行う際に

次の入居者が使用する鍵の交換費用を、退去した賃借人に負担させるのか、

賃貸人が負担すべきかについて定めるもので、

今回のように、賃貸人が現在居住する賃借人のために、

鍵を交換する義務を負うかどうかという問題とは別問題になります。

この記事を書いた人
トラッド専務・社長の夫 充男 トラッドセンム・シャチョウノオット ミツオ
トラッド専務・社長の夫 充男
やるべきかやらざるべきか、大きな事案で本当に迷ったときは後悔しないように前向きな方向で進めています。正直なところ、これまで人生をやり直したいと思ったことが幾度かありました。だからこそ、今はそう思うことのないよう常に前向きに心がけています。営業エリアは京都市北部をメインにしていますが、京都以外の田舎の家の売買・賃貸・管理についてもご相談をお受けいたします。昭和の時代より不動産業界に携わっています。経験だけが全てではありませんが、業界歴30余年間に身につけた知恵・知識を活用出来ればと思います。
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